元手術室看護師が教える、一番幸せを感じる手術!
元手術室看護師の私が、一番幸せを感じた手術についてご紹介しようと思います♡
手術室のことは以前2つ記事を書かせてもらいました!
よかったら覗いてみてください☆
では、私の考える、一番幸せを感じる手術。
それは、、、
です!!
ちなみに帝王切開手術は別名「カイザー」といいます!
帝王切開は、簡単に説明すると、おなかを切って出産をする手術です。
お母さんは、超緊急でない限り、硬膜外麻酔・腰椎麻酔を使って感覚をなくし、手術をします。
基本的に他のお腹を切る手術は全身麻酔をするのですが、なぜ帝王切開は全身麻酔をしないのか。
それは、お母さんの体の中に全身麻酔のお薬を入れると、赤ちゃんにもお薬の作用が回ってしまって眠ってしまうのです。「スリーピングベイビー」と言います。
なので、基本的に全身麻酔を使うのは超緊急の時だけになります。
全身麻酔を使うときには、1秒でも早く赤ちゃんをお腹から出さないといけないので、お母さんが眠った瞬間にお腹にメスをいれていきます!
本当にあっという間に赤ちゃんが生まれてきます。
一番幸せを感じる手術でもありますが、それと同時に悲しい手術でもあります。
私は手術室で働いていた2年間で幸せも悲しみも感じました。
一番幸せを感じるときは、赤ちゃんが泣いたとき♡
やっぱり、人が誕生するという場面に立ち会えることは嬉しく思います。
帝王切開の手術では、部屋の温度を高くして行います。生まれたての赤ちゃんの体温が下がらないようにするためです。しかし、その温度は服を着ている医療者にとってはかなり暑く、汗だくになります。
けど、赤ちゃんが泣いたとき、その大変さが一気に吹き飛びます!
そのくらい幸せを感じることができます♡
反対に、悲しさを感じるときは、赤ちゃんがお腹の中で亡くなっている時や、生まれてきても泣くことがなく、すぐ喉に管を入れなければならない時です。
小さく生まれる子、奇形をもって生まれる子、手術室で生まれる赤ちゃんは様々です。
そんな赤ちゃんを助けるために、お腹から出た瞬間から医師が必死に処置をするのですが、それを見るととても悲しくなります。「頑張って赤ちゃん!!」って思いながら、お母さんの手術の器械出しをしていました。
私はそのような場面に何度か立ち会ってみて、赤ちゃんが泣いてくれて、お母さんが抱きしめられる出産は本当にキセキなんだと思えるようになりました。
以上、元手術室看護師が思う幸せを感じる手術でした☆